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聞き書き

2010/07/14 Wed 15:29

降り続いていた雨はようやく一段落。
空が明るくなってきました。
やれやれよく降った。

100714h.jpg

我が家の2階からこの部分に川の水が
みえると、やばい感じ。
この度の雨で久しぶりに見えました。どんどこ。

100714h1.jpg

雨の中、昨日の午前中は整体2回目でした。
肩こりを中心に念入りに。首も一度だけポキっと。

私の場合、中学一年生くらいの成長期にバランスを
くずしたまんま放置していたのが体のあちこちの
根深いズレになってしまっているんだろうなぁ。

100714h2.jpg


* * * * * * * * * *

午後は笠岡で高校生の研修会の見学。
澁澤寿一さんが高校生と取り組んでいる
「聞き書き」がテーマです。
森や海の名人の人生を高校生がインタビューして
その名人の話し言葉だけをレポートにまとめるという
ものです。

名人のノウハウを聞くのではなく、ありのままの人生を
聞くのです。

今のように何でも買えばモノが手に入った時代ではなくて、
五感すべてでかかわり、受け継いできた社会。。。
どうしてその社会からその知識(仕事)を得ようと思ったのか。
その社会から得たよろこび、生きがいとは。

澁澤さんが、この教育に取り組み始めたのは、
地球上の枯渇する資源以上に人間が消費を拡大してきた
1960年以降のグラフを見たことがきっかけだそうです。

今のような消費が続けられるのはあと20年もない現実。
若い世代はこれからどういう社会を生きたら良いのか。

彼らが聞き書きを通して、現在の半分以下の資源消費の暮らし
の中で実際に過ごした年代の人々の話を聞きまとめることで、
モノから得るよろこびとは別の希望を見いだすことが
できるのではないか。


人と直接対面してかかわるのって、勇気がいることだと思います。
でも一歩踏み込んで、相手を尊敬して聞くことによって、
話す側も自分の証を残すよろこびが得られるのです。

「人類共通の悲しみは存在を無視されること、生きた証が
なくなること。」と澁澤さんはおっしゃっていました。

わたしはここでこうして生きてきた。
若い世代に語ることで、それが証として残る。
互いにとってすばらしい交流だとおもいます。

がんばれ高校生!


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つぶやき | コメント(4) | トラックバック(0)
コメント
No title
モノより大切なもの…。
少しずつ和が広がっていけば素晴らしいですね。

子供たちの方がそれは純粋に考え、
実行できるのではないかと思います。
習うことも多く、また癒されながらの子育て真っ最中。
No title
たしかにね。
今の子供たち、突然電気がない生活に放り込まれたりしたらパニックになるかもしれないですね。

新聞や山の木で風呂やご飯を炊き、井戸で水を汲み
牛を飼って農耕し、鶏を飼って卵をとり肉を食べ、
炭で暖をとる。

そんな生活が、50年ほど前にはまだあったのに。
今伝えないと伝える人がいなくなってしまうのかもしれない…。
ホット・ケーキさん
山の子たちは、都会に比べれば日常的に祖父母の年代と話す機会が多いですよねぇ。自然も体感してるし。
聞き書きは若い人が聞くということにポイントがあるらしいです。大人が聞くと話す側も何かかっこいいこと言わなきゃとか飾ってしまいますものね。
あんこさん
ほんとにたった50年前なんですよね。
それだけ短い期間に人類の歴史上もっとも激しく資源を使ってしまったのですよ、わたしたち。
希望をもって折り合いをつけていきたいものですね。次のもっと先の世代のためにも。

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